木の家をつくる仕事。設計して監理をすることが求められている。そこにベストを尽くしているのは当然のこと。もう一歩、木の家を建てて良かったなと、思ってもらえるような取り組みも建築士には必要ではないかと考えております。こころ豊かな暮らしを一緒に送ることができたらと、始めてみたのがお正月飾りのワークショップ。無農薬のお米づくりに参加させていただいているので、脱穀後の稲わらをわけてもらい、お正月の準備をしてみようと。

自然の恵みを頂戴するため山へ散策。松ぼっくりやどんぐりを拾って飾り付けの材料に。

手漉き和紙づくりを体験しながら、埼玉県小川町の和紙を使って紙垂にしてみたり。

水に浸けておいた稲わらをたたく道具も木の家づくりから出る端材を利用です。

国産の山桜とか、杉の板とか、道具になること、違った利用の仕方があること。捨てずに済むし。

設計させていただいたおうちをお借りして、実際に木の家を見ていただきながら、木に触れながら、薪ストーブの暖かさを感じてもらいながら、みんなでひねって結んで、お飾り付けて。

稲わらも木も大切な循環資源。

交流しながら、共感してもらえたら、とても素敵なことです。


お正月飾り / 山梨県北杜市

お正月飾り2016作品
お正月飾り2016作品

2016.12.17 山梨県北杜市で活躍されている「一般社団法人 里くら」さんの茅葺き事務所をお借りして、3年目を迎えるお正月飾りワークショップ&お餅つきのイベントをコラボ。

天気は良かったのですが、風がものすごく強く、外の作業は寒かったー。

でもみなさん器用で、さくさく進みました。
こどもも参加してくれて、楽しんでくれた様子。特に飾り付けは夢中でした。
準備していた埼玉県小川町の手漉き和紙。
折り紙で遊ぶかのように、いっぱい飾っていたのがとても嬉しかった。
ここで作ったしめ縄を、お持ち帰りいただき、仕上げをしてもらったものを写真に撮り、それを一覧にしてみました(上の写真)。
ご協力いただいた里くらさんはこちら↓

「一般社団法人 里くら」ホームページ


お正月飾り / 埼玉県狭山市

お正月飾り2015作品
お正月飾り2015作品

2015.12.19 昨年に続き、設計させていただいた「さくらhouse」で、お正月飾りワークショップのイベント。

 

11月初旬に脱穀後の稲わらを頂戴し、11月末に飾り付けに使えそうな材料を入手するため山歩き。コンコン音がすると思ったら、キツツキが巣づくりをしていたり。松の葉やどんぐりを拾い、森の空気をいっぱい取り込む山歩き。

 

ちょうどクリスマスシーズンとかぶるため、しめ縄づくりをしつつ、クリスマスカラーがインテリアを楽しくさせてくれる。

 

お正月の準備の後は忘年会。

設計させていただいたおうちでイベントをし、いろんなひとに来てもらい、見てもらい、使ってもらう。作業をし、食事をし、ちいさなピアニストによる演奏を楽しむ。

とても贅沢な時間を持てるのは、やっぱり木があるからだと思いたい。たくさんの時間、つくり手たちの時間、家族の時間を豊かにしてくれるのは、本物の木の空間だからだと、Den設計室はそう考えています。

(さくらhouseはこちら!)


お正月飾り / 埼玉県狭山市

お正月飾り2014作品
お正月飾り2014作品

2014.12.23 設計させていただいた「さくらhouse」で、お正月飾りワークショップのイベント。建て主ご家族のみなさん、わたしの企画にご協力してくださるとても優しい家族。できたばかりの木の家をお借りし、ウッドデッキで実演&説明。テレビもお借りし画像を用いて飾り付けのための映像教室。思い思いに飾り付けを楽しみました。日が暮れると薪ストーブの暖かさを実感。国産の無垢の木のフローリング、構造の組み方、空間の体験など、見学会の意味も込めて。(さくらhouseはこちら!)


この場に参加されたあるご家族。木の家づくりをお考えとのことでお誘い。これをきっかけとしてくれたかはわかりませんが、後日設計をスタートすることに。それが彩house。

(彩houseはこちら!)

 

日本の山の木を使って木の家をつくり、ナラやクヌギの木を暖の燃料とし、料理にもその熱を活かし、自分たちでつくったお米の稲わらを使ったお正月のしめ縄飾り。自然資源を暮らしに取り込むこと、それが おちばprojectです。
循環資源を暮らしに取り込むことは、山を守り、生物多様性を育み、子供の世代にも、孫の世代にもずっと関係していく生き方。循環は、とても素敵な贅沢です。

 

今回のワークショップの中の一枚の写真。

あるフォトコンテストに入賞しましたー。

お米〜しめ縄〜フォトコンテストへと、広がっていくことは、「Den設計室のコンセプト=建てて終わりじゃない」ことを持てる繋がりは、建築士としても大事にしていきたい。